2015-03-21 Sat
この石はなんだか知っていますか。
これは、花を生けるときに使う石穴というものです。
中央のくぼみに花を生けます。
実は、この石穴には、石ならではの素晴らしい効果があります。
二つの写真を比べてみてください!

これは、昨年の12月12日に、姉が石穴に生けた万年青の写真です。

これは、3月20日、同じ万年青の写真です。
葉先が若干黄色く変わり、垂れ下がった葉もありますが、
そのほかの葉は、色も鮮やかで生き生きとしています。

姉が時々差し水をしていましたが、水替えをしていないのに花器の中の水はほとんど濁ってはいません。
剣山のような金属ではなく自然のものなので、水も傷みにくいのだと思います。
この石穴は、大谷石(おおやいし)でできています。
栃木県宇都宮市の大谷町付近一帯でとれます。
柔らかく加工がしやすい石です。
本来は、建物の外壁に使われ、火に強く軽くて建材用に使われることが多い石ですが、
生け花にも使用されていることを
自分も初めて知りました。
今日は、石の雑学あるあるの話でした。
それでは、
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
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2015-03-17 Tue
三原市には、「三原歴史と観光の会」という、郷土の歴史を探訪したり、市民への紹介活動などを行ったりしておられる会があります。その「三原歴史と観光の会」から、ご依頼を頂いて、
三原の歴史的な場所に、その地名や由来などを石柱に刻んで設置をする仕事をさせていただきました。
今日は、その一部を写真で紹介します。




これは、東町の小路に立っています。
昔、その小路が何と呼ばれていたのか歴史を知ることができます。
このほかにも、石柱は、市内のいろんな場所にあります。
三原の歴史に興味のある方は、一度「三原歴史と観光の会」に立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。
今日は、三原市の史跡あとに立つ石柱の話でした。
それでは
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-03-13 Fri
クイズです。次にあげるもののうち、墓石によくないものは、どれでしょう
タバコ、 油、 血、 スチール缶、
塩、 わら、 木
実は、答えは、全部です。
故人が生前好きだったタバコをお供えしたり、火のついたタバコを墓石の上に置いていると、その部分にニコチンが付着して黄色やオレンジ色に変色し、とれなくなります。
油や血は、石に付着すると、石がそれを吸い込んでしまい、黒く変色して色が抜けなくなります。
お供え物をするときに、スチール缶の飲料水を墓石の上に置いたままにして置くと、錆がついてとれなくなります。
墓地に除草のために塩をまいたりしますが、墓石に塩をまいてしまうと、艶が落ちて表面がコンクリートのようにザラザラしてしまいます。
意外に思われるかもしれませんが
わらや木は、雨にぬれるとあくが出てきます。あくが石につくと茶色になり色が抜けなくなります。
石は、硬くて丈夫なイメージがありますが、浸透性や吸収性があり、大変デリケートな鉱物です。
お供え物は、墓参の後に持ち帰られることをお勧めします。
いつもきもちのよい状態でお墓参りをしていただけるように
今日は、石にとってよくないものを紹介しました。
それでは
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-03-08 Sun
大島石墓石の加工も折り返し地点を過ぎました。大台・中台・花立・水鉢を作り、墓石が出来上がると、いよいよ仏石に文字を彫る作業が始まります。
今日は、大台の加工について紹介をします。
大台の加工風景です。

大台の重量は、540キロ
これから、上面に亀腹の加工をはじめます。

初めに、タタキという道具で、切り込みを入れた部分を削っていきます。

次に、タタキで落とした部分を、ドラムという機械を使って、大まかな形を作っていきます。
写真の中で、石に当てている丸い形のものがドラムという道具です。

グラインダーという機械に粗い砥石をつけて表面を滑らかにしていきます。

一面ずつ四方を加工していきます。


最後に、大台を倒して、小さなグラインダーに替えて、目の細かい砥石を使い表面を滑らかにしていきます。
表面を滑らかにする時に役に立つのが、自分の指の腹の感触です。
そのため、左手だけは、素手で作業をしています。


大台の加工が終わりました。
ここまでの加工時間は、約8時間です。
この後は、パート6「大平の研磨」で紹介したのと同じように、手作業での研磨加工を行います。
石の加工は、絶えず石のほこりの中に身を置いての作業になりますが、
ほこりをかぶった分だけ、完成した時の喜びも大きくなります。
今夜は、大台の加工についてのお話でした。
ブログを見ていただいた方から、弊社での仕事についてご理解を頂き、声をかけていただけるのがとても励みになります。
それでは
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-03-06 Fri
前回、蛸シリーズの作品(姉作)をブログにアップをしたところ、多くの方から心温かい反響を頂戴しました。
というわけで・・・・・・
今日は、パート2と題して、
またまたいくつかの作品を紹介したいと思います。

招き猫 猫の背中にも縁起物の挿絵が描いてあるところが面白いです。

シーサー


お地蔵さま
お地蔵さまが手に持っているお数珠は、今年80歳になる母親がビーズにテグスを通して作ったそうです。
同じ土から作っても、窯の中の置く場所や、窯の温度によって、作品の色が変わってくるそうです。
土も石も自然の恵み
手仕事で物を作るというのは、どんな仕事でも、いつも同じように仕上がるわけではありませんが、
それだけに、手仕事には、ぬくもりや味わいが感じられます。
今夜は、陶芸作品の紹介でした。
それでは、
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-03-02 Mon
大平石が出来上がりました。
弊社の工場長が、三日かけて磨いた大平石です。
今日は、大平石が出来上がるまでの研磨加工をご紹介します。

これは、研磨加工前の状態です。


まず、上面のカーブ(亀腹)の部分を、水を打ちながら砥石を使って、手で磨いていきます。
砥石を使って手で磨くことの意味は、表面の凹凸を手で感じながら平らにしていくためです。
機械を使って研磨をすると、表面が平らになりにくく、艶のつき方にばらつきが出てしまいます。

ちなみに、バケツの中に入っているのが、手で磨くための砥石です。

側面の平らな部分は、機械を使って磨きをつけます。

石に赤い墨が塗ってあるのにお気づきですか?

石に赤い墨を塗って、その色が落ちるまで何度も何度も砥石をかけていきます。
とても根気の要る作業です。

研磨作業が終了した写真です。

一つずつ完成に近付いています。
次回は、制作中の墓石の一番重たい台石の加工を紹介します。
今日は、大平石の完成までのお話でした。
それでは
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-03-01 Sun
先日書いた「カラオケ地蔵」のブログに、「どんなかたちでもできますか。石だと細かいところはできにくいですか。」
というコメントを頂きました。
コメントありがとうございます。
石だからできること
石だからできにくいこと
石ならではのいろいろな特性がありますので
このようなものを作りたいというイメージがお決まりでしたら、是非、お気軽にご相談ください。
既製品などもありますので、いくつかをご紹介します。

アンパンマンやハローキティ・ドラえもんなどのキャラクターシリーズの像や石版などもあります。

かわいい三仏

親子犬



自分の好きな言葉や写真をデザインして石版に掘ることもできます。

郵便ポストは、いろんな形やサイズがあります。
今夜は、石のインテリアのお話でした。
コメントありがとうございました。
気軽にコメントお願いしまーす。
それでは
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい