2016-02-08 Mon
掛田石材店 今日の一日前回は、石を切る作業の紹介をしました。
今日は、前回に続いて冬場のきつい仕事のひとつ 「磨き」を紹介します。
石を磨く
石を磨く際には、
石を切る時と同じように
摩擦の熱で、石が焼けないように
常時水をかけながら磨いていきます。

磨く機械も、石を切る機械と同じように、
大きな面を磨く大きな機械と
小さな面を磨く小さな機械があります。

これは、
墓石の中台の側面を、大きな機械を使って磨いている川尻工場長の作業の様子を写したものです。
石と接する磨きの面が水平になるように保ち
力の入り具合を常に均等に
広い石の面の上をくまなく移動しながら
凹凸なく均一に磨いていく作業
川尻工場長の踏ん張る姿勢や表情からもお分かりいただけるように
かなり技術のいる作業です。
弊社は小さな会社ですが
石を切ったり磨いたり、
手仕事のできる職人がおり、
自社の工場内で作業できますので、
墓石や法名碑・庭灯篭などの破損や修理、その他、お客様のご要望にも対応をさせていただくことができます。
これが、
手仕事ができる店
掛田石材店の自慢です。
今日は石を磨くお話でした。
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
今週末は、三原の町は神明さんです。
綾瀬はるか出演のコマーシャルで有名になった着ぐるみの 「やっさだるマン」を見られるでしょうか
楽しみです。
2016-02-03 Wed
掛田石材店 今日の一日今日は節分。
明日は立春。
我が家の近くの神社でも、今日の夕方境内で節分祭が行われます。
暦の上では、春が立ちますが、まだまだ寒い日が続きます。
健康第一!
体力勝負!
ということで・・・
今日は、冬場のきつい仕事のひとつを紹介します。
石を切る
石を切る時には、
摩擦の熱で、のこや石が焼けないように
常時水をかけながら石を切っていきます。

この機会の名前は オフカットマシーン
細かい切削を 手動で行います。

この機械は、切削機
自動で石を切ります。

この機械は、50インチの中口径切削機
大きな石を引き割りします。
石を水平にひき割るために、
水平器とくさびを持って切削機の細かな調整をしているのは
石工歴20年の熟練、川尻工場長です。
どの仕事もやはり最後は
健康一番!
体力勝負!
ですね
一つ一つの作業に心を込めて
お客様に、
掛田石材店に頼んでよかったと言っていただけるように
丁寧な仕事をしていきたいと思っています。
今日は石切りのお話でした。
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
皆様、時節柄ご自愛ください
2016-01-07 Thu
平成27年12月28日 月曜日二年前に亡くなった先代の社長が
四十年ほど前に、のみと鎚を使って手彫りで作った二升搗きの石臼
今年は、二升の餅米を十回、合計二斗の餅を搗きました。
前々日から餅米を水に浸し
前日から杵を水に浸し
日の出前から石臼に湯を張り石を温め
大なべに湯をたっぷりと沸かして
準備万端!!

蒸し上がった餅米を、まずは杵でつぶします。


餅米が十分につぶれたら、ここからは、時間との勝負
餅米が熱いうちに
搗き手と水を打つ人
呼吸を合わせながら餅をつきます。
お重ね餅
平餅 餡餅 豆餅 ミカン餅
いろんな餅が出来上がりました。
最近では、石臼で餅を搗く機会はほとんどなくなってきました。
掛田石材店の若い職人も、初めて杵で餅をついたそうです。
石臼と杵で搗いた餅は
時間がたっても硬くならず
汁物に入れてもとけず
柔らかく伸びもよく
とても美味しいんです。
石臼で餅を搗く!
日本の昔からの伝統
伝え続けていきたい
平成27年も、もうすぐ終わり
新しい年が始まります。
皆様
今年一年、たくさんのご厚情を賜りまして、まことにありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
新しく始まる年も
お客様に
「掛田石材店に任せてよかった」と言っていただける仕事を
真心を込めてさせていただきたいと思っております。
2015-07-14 Tue
文字を彫る
先日、「どのようにして文字を彫るのですか?」とご質問を頂戴しました。
今日は、文字を彫るまでの準備についてご紹介します。
文字を彫る際には
まずはじめに、石にゴムを貼ります。
そして、そのゴムに、施主様からご依頼をいただいた
戒名、お亡くなりになられた日、俗名、享年などの文字を書き写してまいります。
弊社では、有名な書家の先生に毛筆で書いていただいき、その文字を書き写しております。

文字の上をカッターでなぞり、彫る部分のゴムを切り取っていきます。

カッターの刃を入れる角度や力加減、動かすスピードなどで、
文字の彫りやすさも変わってきますし、彫りあがった時の文字の風合いも変わってきます。
ゴムを切ること
これは文字を彫るまでの重要な作業なのです。
今日は、文字を彫る前の大切な作業の一つをご紹介しました。
2015-06-30 Tue

昭和45年に、現在の地に工場を移転してから、今年で45年になります。
現在まで、掛田石材店のいろいろな歴史を見届けてきたくれた看板です。
雨にあたり、日に当たり、色も随分薄くなっていました。
この日曜日に、従業員の若手二人組 ドッチ君とやっ君が、看板を塗り替えてくれました。

おかげさまで、看板の文字がはっきりとしました。
国道二号線を通られる際に、看板に目をと手ていただけるとうれしいです。

明日は7月1日、2015年下半期のスタートです。
地域の皆様に可愛がっていただける店を目指して、
明日からもまた、真心を込めた仕事をしていきたいと思っています。
今日は看板のお話でした。
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-04-30 Thu
出来上がった掛水鉢の裏面に、大台に掛けられるように加工を施していきます。加工を施す前に、
まず、工場の中で、クレーンを使って、出来上がった墓石を下段から組み上げていきます。

これは、一段目の四つ組といわれるもので、墓石を支える土台です。

四つ組の上に、カンパという石を組みます。

次に大台を組みます。
大台の中央の空間から、お骨を納めます。

その次に、中台を組みます。
後から、大台の前面の空間を覆うように、掛水鉢を置いていきます。

中台の上に台座を組みます。

台座の上に座布団を組みます。

大台の上面には、亀腹という形のなだらかな加工が施してあるので、
その形に沿うように、掛水鉢の裏面を、削っていきます。
丁寧で正確な作業が必要なので、細心の注意を払いながら削っていきます。

これは、裏面の加工が終わった掛水鉢です。

掛水鉢を大台に据え付けてみました。
この作業は一度の加工でピタリと合わすことは難しいので、
二人で掛水鉢を持ち上げて大台に掛けて、隙間の状態を確認して、
もう一度下して微妙な加工を施す・・・・・・
そして、ピタリと合うまでこの作業を何度も繰り返します。

石と石の間に隙間ができると、そこから水が入り込んでしまうので、
水が入り込まないような丁寧な仕事をしなければいけません。

この後は、座布団の上に乗せる仏石に文字を彫り、完成です。
次回は、実際に墓地で据えつけをした写真をアップしますので
お楽しみに
今日は、掛水鉢の裏面の加工についてのお話でした。
それでは今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-04-19 Sun
前回のアップから時間がずいぶん経ってしまいました。掛水鉢が出来上がりました。
掛水鉢とは、水鉢が大台に掛けて載せるような形になっていることから掛水鉢と言われます。
今日は、掛水鉢の加工風景を紹介します。

まずはじめに、墨出し といって、石に必要な線を入れていきます。



次に、加工しやすいように機械でカットしていきます。


機械でカットしたところを、工具を使って形作っていきます。


上部の左右についている丸く加工してある部分は、経机などに付いている巻物を表しています。
最初に墨出しをした円を頼りに、手加工で巻物の形を作り出していきます。

この後の工程は、磨き の作業に入ります。

仕上がりの美しさは、磨きの良し悪しで決まります。
磨きの良し悪しは、加工の良し悪しで決まります。
製品に造る人の感性が表現されるのは、
手仕事ならではのよさです。

掛水鉢を大台に掛けるためには、裏面も加工しなければなりません。
実は、
掛水鉢の裏面の加工こそ、一番気を使う作業なのです。
次回は、掛水鉢の裏面の加工をアップします。
お楽しみに
今日は、掛水鉢の加工についての話でした。
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい
2015-03-08 Sun
大島石墓石の加工も折り返し地点を過ぎました。大台・中台・花立・水鉢を作り、墓石が出来上がると、いよいよ仏石に文字を彫る作業が始まります。
今日は、大台の加工について紹介をします。
大台の加工風景です。

大台の重量は、540キロ
これから、上面に亀腹の加工をはじめます。

初めに、タタキという道具で、切り込みを入れた部分を削っていきます。

次に、タタキで落とした部分を、ドラムという機械を使って、大まかな形を作っていきます。
写真の中で、石に当てている丸い形のものがドラムという道具です。

グラインダーという機械に粗い砥石をつけて表面を滑らかにしていきます。

一面ずつ四方を加工していきます。


最後に、大台を倒して、小さなグラインダーに替えて、目の細かい砥石を使い表面を滑らかにしていきます。
表面を滑らかにする時に役に立つのが、自分の指の腹の感触です。
そのため、左手だけは、素手で作業をしています。


大台の加工が終わりました。
ここまでの加工時間は、約8時間です。
この後は、パート6「大平の研磨」で紹介したのと同じように、手作業での研磨加工を行います。
石の加工は、絶えず石のほこりの中に身を置いての作業になりますが、
ほこりをかぶった分だけ、完成した時の喜びも大きくなります。
今夜は、大台の加工についてのお話でした。
ブログを見ていただいた方から、弊社での仕事についてご理解を頂き、声をかけていただけるのがとても励みになります。
それでは
今夜も素敵な感じで夜が過ぎていきますように
おやすみなさい